マイクロファイナンス

貧しい人々に対し小口の融資や貯蓄などのサービスを提供することで、彼らが自立し、貧困から脱出することを目指す金融サービスのこと。貧困に苦しむ人々がインフォーマル金融(闇金)から高利でお金を借りて、返済に苦しみ、貧困から抜け出せないという貧困の連鎖を断ち切る仕組みとして誕生した。2006年、マイクロクレジットの普及に努めてきたグラミン銀行と、創始者であるムハマド・ユヌス総裁が、ノーベル平和賞を受賞している。

1983年に創設されたグラミン銀行ではこれまでに5000万人近くのバングラデシュの顧客の半数以上が絶対的貧困から脱出したと言われており、その成功を受けて40カ国以上で類似のプロジェクトがなされるようになった。その結果、現在は世界銀行がグラミンタイプの金融計画を主導するようになっている。