第14回グローバル・エンゲージメント・イニシアチブ有志会「SDGs達成に向けたCSVの推進とソーシャル・ファイナンス」(レポート)

多摩大学社会的投資研究所との共催で行われた第14回グローバル・エンゲージメント・イニシアチブ有志会では、「SDGs 達成に向けたCSV の推進とソーシャル・ファイナンス」をテーマに取り上げ、FSG のマネジング・ディレクターでありアジア太平洋地域責任者のリシ・アガワル氏をゲストに招き、社会課題解決における市場活用アプローチの現状と課題、ならびに氏の専門領域であるWASH(水と衛生)取り組みの可能性について講演をしていただきました。

FSG マネジング・ディレクターのリシ・アガワル氏


​アガワル氏の講演のあとは、世界的NGO であるウォーターエイドの日本法人から事務局長の高橋郁氏、ならびに、多摩大学社会的投資研究所研究員の小林立明氏と共に、会場もまじえた意見交換を行いました。

ウォーターエイド日本法人事務局長・高橋郁氏
多摩大学社会的投資研究所研究員・小林立明氏

FSGは、CSV(共通価値の創造)の概念を最初に提唱したマイケル・ポーター氏とマーク・クレーマー氏が設立したコンサルティングファームとして有名です。CSVは日本の企業の間でも広く知られることとなりましたが、アガワル氏はお話の中で、CSVの真の意味について強調していたことが印象的でした。アガワル氏によると、通常の事業活動(Business-As-Usual)が社会にどう役立っているのかを語るのはCSVではないと断言します。特定の社会課題を事業で解決するにあたって生み出される新たな価値がなければ、CSVとはいえないというわけです。そこには、技術革新やビジネスモデル革新が欠かせません。そんな事例をWASH(水衛生問題)に当てはめて説明してくれました。

この主張は、日本企業の今後の経営戦略や成長戦略にとって大きなインサイトを与えていると考えます。既存の事業をSDGsの17の目標と紐づけていくだけではなく、「どんな新たなる価値を生み出しうるか」を考え、マルチ・ステークホルダーと協働して価値を創出していく企業事例が増えていくことを期待します。

内容の詳細は多摩大学のサイトでご覧いただけます。​